考える力と、考え過ぎる弊害について、考えることを止められずにいます。
私は例えば余命10年だとすると、落ち込み、悩み、家族への引継ぎなどを綿密に行うタイプ。
友人は、人生楽しみ、家族への引継ぎなどは一切しないタイプ。
QOL(生活の質)を考えても、友人の生き方の方が良いように思えます。
そんな中、心配事の9割は起こらない、なので考えなくて良い、という記事を読みました。
とても、救いになる内容です。しかし私としてはその根拠が気になります。
ネット検索で見ると、研究対象はGAD(全般性不安障害)など、心配性の患者が対象という書き込みもあり、そうするとバイアスがかかっているのではないか、と更に気になります。
この辺りが考えすぎなんだよな、と思いつつ、本を1冊読みました。
「考えすぎない人の考え方」(堀田秀吾、明治大学教授)
この中に「心配事の9割は起らない」という章があります。
『ペンシルバニア大学のボルコヴェックらはこんな研究結果を発表しています。それは「心配事の79パーセントは実際には起こらず、しかも、残りの21パーセントのうち、16パーセントの出来事は、事前に準備をしていれば対処可能」ということです。心配事が現実化する確率は5%ということですね。この5%の確率で起きることは、たとえば未曾有の天災など自分ではどうしようもないようなことになります。ほとんどのことは「適切に準備をしていれば、いざそうなっても大丈夫」なことなのです。』
『不安な時に考えても、悩みは消えないのです』
『悩みのタネがあるときには、「どうなるんだろう……」という不安によって動くのではなく「こんな結果にしてやるぞ」という気持ちで適切な対処法、対策、準備などについて考えてみてください。』
元々知りたかった調査そのものについては、最後のページに4ポイント位の極小フォントで列挙されているだけでしが、話はすとんと入ってきました。
そもそも、こうやって心配して調べている時点で、私も調査対象者に近いところに居るのだと思います。
その他、根拠となる研究内容はタイトルと研究者名位しか紹介されていないので、著者を信じるしかないのですが、全体的に、心にすっと入ってくる内容が多く、勇気づけられる本でした。次回、もう少し書かせて頂きます。